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危機一髪
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《グルルルル…》
涎を垂らしながら態勢を低くした魔物に、何故だかヤバい予感がした。
これって、もしかしなくても、食べられ……?
頭からバリバリと食べられる自分の姿を想像して、ゾッとする。
《ガァッ!!》
魔物が牙を剥いて飛びかかってきたと同時に目をきつく閉じた。
ードンッー
低い地響きと共に鈍い音がした。
覚悟した痛みは襲って来なくて、その後に、
ーバチバチバチッー
《グルァアァアァア!!!!》
大きな音と魔物の凄まじい叫び声に目を開けると、そこには青白い稲妻の様なものに覆われた魔物が苦しみのたうち回っていた。
「あ…あ…」
恐怖に声も出ず、いつの間にか目の前に現れた影を見上げる。
そこには、魔界の空の様に真っ黒な蝙蝠羽根を広げて、魔物に向かって右手を向けている悪魔の姿があった。
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