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マナエルとベルフェゴール1
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そこに立っていたのは、昨日の髭のおっさんだった。
だけれども、真っ黒な羽根を広げて、魔物を見下ろしている姿は、昨日の雰囲気とは違い、真剣な顔で凄くかっこいい。
大きな魔物を一撃で仕留める彼は、本当に強い悪魔なんだと思った。
魔物が動かなくなったのを確認し、おっさんがジロリと此方を睨む。
「貴様、こんな所で何をしている?」
恐い声で話し掛けられて、身が縮む。
「あの…、外に遊びに出たら迷子になっちゃって…」
「遊びに…だと?」
「う、うん…」
「馬鹿なのか、貴様っ…!!ここは平和ボケした天使どもしかいない天界とは違うんだぞっ!?」
ビリビリとおっさんの声が響き渡る。
凄く、怒っている。
父親のウリエルにもよく怒られるし、怒鳴られたりゲンコツが飛んでくる事もしょっちゅうだ。
だけれど、凄く位の高い悪魔の凄みは迫力が桁違いだった。
正直。
見習いにもなって…。
ちびってしまった…。
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