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叱られた方がマシだった。
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「マナエル!?」
城に着くと、慌てた様子でルシファーが駆け寄ってくる。
きっと、凄く怒られる。
ウリエルの様に拳骨が飛んでくるかもしれないと、ぎゅっと目を閉じたけれど、予想していた衝撃は無かった。
代わりに、苦しい位に抱き締められている事に気づいて、ルシファーの背中に腕を回した。
「る、ルシファー?」
「貴方が無事で良かった…!」
本当に、心の底から絞り出された様なルシファーの声に、凄く心配をかけてしまったんだと気づいた。
「ご、ごめん…、俺、俺…」
凄く強い魔王が、そんな泣きそうな顔をしないでほしい。
そんな顔をさせる位なら、勝手に遊びに出なければ良かったと、人生で初めて、凄く後悔をした。
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