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貴方を守りたい。《1》ルシファー視点
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マナエルがいないと一番最初に気づいたのは、
アポリオンだった。
僕は仕事に集中していて、
マナエルの気配がしなくなった事にさえ
気づかなかった。
正直、ベルフェゴールに言われた事は堪えた。
マナエルの保護は、僕の義務だ。
此処にいても良いと言ったからには、マナエルを危険な目に合わせるなんて、あってはならない事だった。
だけれど、実際にマナエルは危険な目にあってしまった。
ベルフェゴールが助けてくれたと話すマナエルに、心底肝が冷えた。
全て、マナエルから目を離した自分の責任だ。
ましてや、マナエルは、僕の思い人であるのに、守れなかった自分に自己嫌悪する。
「ルシファー………」
「マナエル…」
マナエルが僕の部屋に遠慮がちに入ってくる。
「ルシファー、俺の事嫌いになった…?」
「え!?」
予想もしていなかった突然のマナエルの言葉に、僕は驚く。
「ずっと、恐い顔してるから…」
言われた台詞に、僕は途方に暮れた。
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