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貴方を守りたい。《2》
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「そうではないんです…」
どうして、僕はマナエルにこんな顔をさせてしまうのだろう。
「反省をしていました…」
「反省?」
「マナエルに恐い思いをさせてしまって、悪い悪魔だな、と」
「そんな…!ルシファーが悪い事なんて、何にもないよ!俺が全部悪いんだ…!言いつけを守らないで、ちょっとだけならって…」
「それで、独り善がりで落ち込んで、挙げ句、貴方に要らぬ心配をかけて…。駄目ですね、僕は…」
「そんな事ないよ…」
頬に柔らかな感触が触れる。
「マナ…エル…?」
すぐ近くにマナエルの顔がある。
頬にマナエルがキスをしたのだと気づいたのは、10秒も経ってからだった。
「元気が出るおまじない。俺も落ち込んだ時、父さんと母さんがしてくれるんだ」
少し照れながら微笑んだマナエルに、僕は決意した。
「マナエル…、僕は一生顔を洗いません…!」
「え!?何で!?洗いなよ、汚いから…」
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