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関心
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イグニートの説教から解放されたのは夜だった。
「疲れた…」
倒れるようにベッドに横たわる。
「なんですかこれぐらいで、だらしないですね」
眼鏡の真ん中をクイッと押し上げるイグ。
これはイグが面白がっている時の癖だ。
「イグ、お前楽しんでるだろ」
「それが何か?」
「…俺は一応お前の主人なんだが?」
「存じておりますよ?」
「解っててそれか!」
こんなやり取りは今に始まった事ではない。
イグとは小さい頃から一緒に育ってきた所謂(いわゆる)幼なじみで、俺の教育係だ。
実力的には俺の方が上なのだが、イグには色んな意味で勝てる気がしない。
「…降参だ」
「なんだ、もう根をあげるのか。つまらないぞ?ヴァン」
やれやれといった感じで、手を左右に上げて首を振る。
果たしていつかそんな日は来るのだろうか?
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