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魔王様の優しさ
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それが面倒になった魔王様は俺にベタベタするという方法で多少は平穏な生活を手に入れている。
もちろん俺は被害者だ。
ホモのレッテルを貼られて、俺の野望である圭太が羨むくらいの可愛い彼女を作るという随分と無謀な挑戦はいつも不戦敗で終わっている。
外では引っ付き虫並みにベッタリの癖にこうやって2人きりになると普通の距離感…それよりも遠いくらいに離れる。
これが圭太のパーソナルスペースなんだろう
そもそも顔面も頭脳も偏差値が高い圭太が俺と同じ高校に通っていることがまずおかしい!
それを圭太に言ったら
「お前以外の奴を盾にするとか可哀想だろ
それにこの辺にある男子校はあそこしかなかったんだからお前は俺の盾になる運命だったんだよ」
と馬鹿にされたことがある。
その時思ったのは、(魔王様でも可哀想とか思う心あるんだ…)という事だった。
その優しさを少しでもいいから俺にも向けてくれないだろうか?
無理だろうな……
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