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待機
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俺は今、チラチラと無数の視線を浴びている。
「怜司、俺今から委員の仕事なんだけど」
「ふーん頑張れ~」
「さっさと終わらしてくるから待ってて」
「ヤダ」
つかいちいち壁ドンとかしてくんな
めっちゃ見られてる
放課後の廊下でこんなことすんじゃねぇよ!
「れ い?」
ゾクッ───
ギリギリまで顔を近づけて、魔王様が現れた。
待たないとどうなるかわかってるよね?と暗に脅してきやがった。
なるほど…
これなら多少本性出してもバレない
「わかったよ
門のとこで待っててやるからさっさと離れろ」
「いい子で待っててな」
頭をポンポンと撫でて去っていく魔王様。今は王子様か…
二重人格なんじゃねぇかってくらいだよなほんと
帰る時くらい別々でいいじゃねぇかよとも思ったが、いまだ門の前の女子の人だかりを見て、その考えは止めた。
いつもいつもご苦労なこったよな
見向きもしてくれない人のために他校の前で待つなんて勇気があるよ…
それともあれかな?みんなでやれば怖くない的な風潮なのか?どっちにしろ俺には縁のない…というか逆に嫌われてるから関係ない話だけどさ…
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