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チャラにならないもの
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「……それは煽ったお前が悪いんじゃねぇか
まぁ童貞のお前には刺激が強すぎたか…
いいよそれでその件はチャラにしてやる」
ポカンとした後、ニヤリと笑って失礼な事を言われた。
俺がいつ煽ったんだよ!童貞童貞うるさいし!
けど、許す!
大魔王様じゃなくなったし、チャラになった。万々歳だ。
一時はどうなるかと思ったけど、お咎めなしだし、これで平和だ!!
「よし!じゃあ帰るか!」
ガシッ───!!
ん?
「話はまだ終わってねぇぞ」
あぁ……
大魔王様は消えてなどいなかった。
一時鳴りを潜めただけだ。
「俺に嘘ついた件はたっぷりと吐かせてやる
今洗い浚い吐いたら仕置きを無しにしてやってもいいが」
今度は資料の棚に追い詰められた。
ア……アハハハハ…………
その顔で仕置きとか言われたら冗談だと言われても絶対に冗談だとは思えないからさ…
穏便にいこうぜ?
冗談にする気はさらさらないだろうけど…
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