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離したらいけない手
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「まぁそれが大きいけど…」
つかそれがメイン?
俺の言葉に圭太がでっかいため息をついた。
「あのさ…そんなことのためにあんなことすんのもう止めて?
俺らしいとか俺らしくないとか、お前には関係ないだろ」
魔王様の時とは違う冷たい声。その瞳は俺を全く見ることなく席を立った。
圭太が、部屋を出ようと開けかけたドアを慌てて後ろから押さえて止める。
「なに?」
「まだ話は終わってない」
冷たい声にビビりつつも、はっきりと伝えれば、部屋を出るのは諦めてくれた。
けど、その場に立ったまま振り返りもせず、動きもしない。
俺がこの場から離れれば、今度こそ逃げられる気がして、仕方なく圭太の背後に立ったまま話を進める。
「確かに圭太が苦手なスキンシップの激しい女の子侍らしてようが自由だけど、あからさまに面倒くさそうな顔をして一緒に居るのはどうかと思う。
相手に対しても…だけど、もっと自分を大切にしろよ……
そんなことするくらいならいつもみたいに俺にベタベタ引っ付いとけ」
そうだ…
あやうくてほっとけない。今ほっといたらいけない
あぁ顔を見ないで話すって話しやすいな…
言いたいことが言える。
けど、顔が見えないから黙られるとどんな反応してるのか何一つわからなくて怖い。
「おまえさ……」
「え…ぅわっ…!」
やっと反応があったと思った瞬間、俺の身体は反転した圭太によって後ろのソファーに押し倒された。
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