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怖いけど怖くない
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圭太 Side
「怖いか?」
むせ返りそうな妖艶な香りに壊してしまいたくなる衝動に駆られて、慌てて身体を起こすと不安そうな顔が俺を見上げていた。どうにかしたくてその頬に手を伸ばす。
指に触れた髪がハラリと落ちていった。
「当たり前だ」
キッパリと言いきったその言葉になぜか以前拒絶されたときの事を思い出した
顔を真っ赤にさせて、官能的な香りをまき散らしているのに、以前の拒絶されたときと似ていた。
やっぱり…急き過ぎだよな…
「フッ……なんて顔してんだよ
いっつも余裕たっぷりなくせに…
そんな切羽詰まった顔されたら、ただでさえ緊張してんのに余計緊張するじゃねえか
こんな恥ずかしいこと圭太だから許すんだ
怖いけど、圭太だから怖くねぇよ」
そう言って頬に添えていた俺の手の上から怜司の手が添えられて、「だから平気だ」とふにゃっと笑った。
………こいつは…
本当に厄介だ
「へ?うわっ……ちょ…!」
でもその言葉のおかげで、少しリラックスできて余裕が生まれた。
その隙に抱きかかえて寝室に移動する。驚いてじたばたする怜司の唇を塞げば、赤い顔をさらに真っ赤にさせてシュンと大人しくなった。
まったく…
怖いけど怖くないって…
俺だからって…俺を信用しすぎだっつうの
────!
ベッドに座らせて、すでに肌蹴ていたシャツを脱がしてると、恐る恐ると言った様子で俺のシャツに怜司の手が伸びてきた。
「お、俺だけ脱ぐとかズルいからな…!」
………このバカ猿
Side END
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