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ヤキモチは焼かない方が身の為 scene坂上
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夏休み、苦しい合宿の後に待っているのは、練習試合。
近隣の高校が集まり、1日練習試合をおこなう。
イチは1年で唯一レギュラーメンバーに選ばれている、結構上手いんだよな、あいつ。
長身で、汗を光らせ、コートを走る姿を格好いいと言う女子は少なくない。
イチは俺に隠しているけど、手紙や、手作りのお菓子をもらっているのを俺は知ってる。
今日も応援に女子達がきている
「野々村君がんばって~」
なんてキャッキャと煩い。
「うぜぇ、煩ぇな、イチあいつら黙らせろ」
『先生…せっかく応援してくれてるのに、何怒ってるんですか?』
「あいつら、何処にでも現れてキャーキャー煩ぇだろうが、プレイの邪魔だ、外出ろって言ってこい」
『…先生、ヤキモチですか?』
「バカか? いい大人がヤキモチなんて妬くか」
『ふーん…』
「いつまで俺の何処にいる気だ、さっさとアップとってこい!!」
ちょと動くだけでキャーキャー煩い女子達にイライラする。
あいつら、よく飽きもせずに何時間もキャーキャー騒いでられるな…
夕方、練習試合も終わり、部員達がスクールバスに次々と乗り込む、イチがバスに乗ろうとした時
「あの、野々村君っこれっ」
そう言ってイチを呼び止め手紙を渡す女子がいた。
イチは拒否する事もせず、そのまま受け取っていて
まだ何か言おうとしている女子を遮り、俺は
「野々村っ何やってんだ、さっさと乗れっ」
我ながらガキかと思うよ。
そんな言い方しなくてもって今は思うよ。
学校に着き、解散して皆家に帰るなか、俺は1人学校の体育館に行った。
ザワザワと落ち着かない気持ちを落ち着かせようと、俺はひたすらバスケットゴールにむかい、シュートを放つ
もう何本うっただろう…
腕が挙がらない…最後に放ったボールはリングに弾かれて転がっていった…
「くっそ」
拾いにいこうとしたボールは先に拾われてしまった
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