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妹と父さんが帰宅して、家族4人で母さんが用意してくれたご飯を食べる、俺はあまり喉を通らず、全然食べられないでいた。
まぁ、ほとんど父さんが食べるからいいんだけど。
食べ終わった食器を片付け、風呂に入る、風呂から部屋に戻る途中、妹から
「あ、イチ兄の携帯ひつこくなってたよ~」
俺は慌てて部屋に戻り、着信を確認した
履歴は全部クラスメイト…
先生の名前は一つも無かった
待っててもダメだ
自分から行かなきゃ
俺は、濡れた髪もそのままで、母親に
「出かけてくる」
そう告げて外へと飛び出した
息を切らし走って、先生の家の前で大きく深呼吸し、インターホンを鳴らそうとした時、携帯が鳴った
クソッこんな時に誰だよっ
ディスプレイを見ると…
坂上 玲音と表示されていた
俺は、はやる気持ちを抑え、静かに電話に出ると
「…もしもし、お前…今から家来れるか?ちょっと用事あんだけど…」
久々にまともに声聞いたかも…
「先生…行けると言うか、もう家の前にいます」
「へ?」
俺はすぐにインターホンを鳴らした。
バタバタと電話越しに聞こえて、ゆっくりドアが開けられ、ちょっと不機嫌気味に先生が
「おぅ…入れ」
「あ、はい」
ヤバい、まだ不機嫌…
不機嫌な先生の背中を見ながらリビングに入ると、リビングのテーブルの上には、二人分の料理と真ん中にはケーキが置かれていた。
「先生…これ…」
「お前…今日、誕生日だろ、ちょっと時間遅くなったけど…」
「でも…先生、俺の事怒ってたんじゃないの?」
「…まぁ…怒ってたけど、ガキ相手に大人気なかったなって…」
俺は、照れくさそうに後ろを向いたまま話す先生にギュッと抱きついて
「先生、ありがとう、好きです先生…大好き」
「知ってるっつーの、まぁ、あれだ、これに懲りたらあんまり無理な事はすんなよ」
「はい…ごめんなさい」
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