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中学生日記 野々村イチ
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毎日バスケに明け暮れて、気付けばもう引退。
恋愛も興味がない、バスケさえ出来ればそれで良かった。
だけど、勉強が出来ないうえにバスケ部の成績も実績も無し…当然、推薦なんて夢のまた夢だ。
『母さん、俺ランニングしてくる』
俺はランニングをしに夕方家を出た。
俺のランニングコースは長い。
なんとなく今日は違う道を走りたくなって、コースを変えてみた、走っている途中
『こんなとこに学校なんてあったのか…桜が丘高校? ふーん、高校か…』
"ドンッ"
俺はよそ見しながら歩いたせいか、人にぶつかってしまった。
「「あっすいません」」
お互いに謝った。
ぶつかった時に落とした鞄の中身を一緒に拾うと、1冊の本が目につく
月刊バスケットボール
あ~この人もバスケ好きなんだ…そう思いながら拾いあげ、手渡した瞬間…衝撃を受けた。
美人…というか、可愛らしいというか…顔つきが何だかエッチな感じの…妖しい魅力の、目の前の人に一目惚れをした。
恋愛なんて興味が無かった俺が一目惚れ…。
目の前の人は、手渡した雑誌を鞄にしまい、優しい声で
「ありがとうございます」
そう言ってお辞儀をした。
俺は、
『お兄さん、この高校の生徒? ここバスケ部あるの?』
そう聞くと、優しかった顔はみるみる怒りの顔に変わり、
「…生徒…? 普通、生徒はスーツ着ないだろ? お前、目見えてるか?」
あ、しまった…そう思ったが遅かった。
目の前の人は不機嫌になり、そのまま学校の中に消えてしまった。
また会いたいな…名前とか知りたいな…。
この日、俺は志望校も決まり、産まれて初めて恋愛をしたいと思った。
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