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旅館に着いて、受け付けをすると名前の記入欄には野々村 イチの下に野々村 玲音そう書かれていた
俺は小声で
「名前っ 何で同じ名字っ」
『新婚さんみたいですね』
「そうだな……って違うだろ」
そんなやり取りをよそに旅館の中居さんは俺達に「ご兄弟かしら? 素敵なお兄さんねぇ」なんて言ってきて、俺は得意げに
「素敵なお兄さんね、だってよ、俺もお前よりは小さいけどちゃんと大人に見られてるぜ」
『はいはい』
部屋まで案内されて、部屋に入り中居さんが食事の時間等を説明する、最後に浴衣を出してくれた
「ご入浴は、お部屋に露天風呂がありますが、大浴場もありますのでそちらもご利用くださいね、大浴場には浴衣のまま行けますので、浴衣お出ししておきますね、お兄さんには男性用の大きめがよろしいですね、妹さんにはこちらで」
そう言って俺は女性用の浴衣を手渡された…
「妹……」
その俺の呟きにイチが思い切り吹き出した
その光景を不思議そうに見ていた中居さんにイチが笑いながら
『あの、男性用の浴衣をあげてください』
イチの言葉に中居さんは察したのか
「あらまぁっゴメンナサイっっ」
そう謝って男性用の浴衣をくれた
「弟さんだったのね、ゴメンナサイね」
「お…おと…弟…」
俺は項垂れた…
イチは笑い転げ、中居さんはもうこれ以上余計な事は言うまいと、そそくさと部屋から退出
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