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「よしよし、ゆうと、今日は俺んちに来て飲むか」
言われて、俺は反射的にビクッと体を強ばらせる。
「遠慮しときます」
やんわりタカさんの手を退けて距離をとる。
「あ~、タカさんがゆうとに振られてる~」
二人のやり取りを見ていたスタッフに笑われる。
「うっせ。ゆうと~、つれないなぁ」
タカさんはそう言うとガクッと頭を項垂れ、大袈裟に落ち込んだふりをする。
それを見て、さらに笑うスタッフたち。
俺はどうしたものかと愛想笑いをしつつも、その表情はぎこちなくひきつっている。
~♪~♪~♪
そこへ、携帯の音楽が流れてきた。
タカさんのだ。
「あー、洋子ちゃん、どったのー?んー?今日?はいはい・・・」
電話をとり、会話をしながらスタスタとみんなから離れて行く。
漏れ聞こえた内容から、どうやら今日のお相手が見つかったようだ。
しばらくして、さっと帰り支度を終えたタカさんが出てきた。
「んじゃ、ゆうと~カルテよろしく。明日もよろしく。ばいばいき~ん」
右手をひらひらと降ってタカさんは店を出て行く。
「はい、お疲れ様でーす」
そう声をかけると、出入り口のドアに手を掛けていたタカさんは俺のところへと戻る。
「お疲れちゃん」
頭をわしゃわしゃと撫でまわされた。
「わあっ」
思わず俺が声を出すと、タカさんは笑いながら今度こそ本当に店を出て行った。
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