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「その様子じゃあ、やっぱあの脳ミソ下半身野郎と深い仲なのね。付き合っている、という事で間違いはない?」
「えと、あの・・・い、いいえ。付き合ってもいなければ、ましてや、かっ、体の関係なんてそんなっ・・・ご、誤解です。そんなことは絶対にありません」
俺は必死に否定する。
だけど、俺は嘘ってうまくつけないんだよっ。
昔っから。
色んなとこからいやぁな汗は出るし、表情は固まってるし、目は落ち着きなくきょろきょろと焦点が定まらない。
「私に嘘をつくなっ」
「は、はい。すみません」
洋子さんの迫力に、俺は思わず謝る。
お~こわ。
美人ってさ、顔が整ってる分怒ると迫力増すと思うんだよね。
そ、そんな睨まないで。
ゴメンナサイ。
「わかってくれればいいわ」
にこっと笑って握手したままだった手を離される。
「じゃあ、話を続けるわね。肉体関係については認めますね?」
「・・・は、はい」
「それは合意ですか?」
「えと、・・・た、多分」
「・・・多分、ね。はぁ・・・」
洋子さん、ため息つきたいのは俺の方だよ。
なんだよ。これ、なんなんだよ。
確かにすっげー面倒くさいお客様だよ。
タカさんがあんな朝早くに出勤して逃げて来るのもわかるよ。
俺も・・・逃げたい。
てか、何で俺こんな尋問みたいな質問責めにあってるの?
タカさん、俺ちょっと泣きたいよ。
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