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前の時と違い、今回は前もってヘッドスパの予約が入っているのがわかっていたから、スパルームの準備は既に終えている。
「こんばんは。ゆうと君お久しぶり。来ちゃった」
待ち合いへ洋子さんを呼びに行くと、俺を見つけた洋子さんがすっげぇ良い笑顔で俺を迎えてくれた。
俺も精一杯の営業スマイルで対応する。
「こんばんは。お待ちしておりました。スパルームへご案内します」
「はぁ~い。よろしくお願いします。今日はヘッドスパすっごく楽しみにしてきたの」
ふふっと笑って俺の後ろに着いてくる洋子さん。
怖い、怖いです。
楽しみってどんな意味の楽しみですか?
何が楽しみなんですかぁ?
「どうぞ」
さあ、いざ密室のスパルームへ。
シャンプー椅子に座ってもらい、失礼しますと声をかけ、膝かけをかける。
で、問題はここからだ。
「あの、今日はヘッドスパなさいますか?」
美容室にヘッドスパで予約をしているお客様に対してする質問じゃないけど、前回ヘッドスパを断られているから、確認しとかないとするのかしないのか俺には判断がつかない。
「あぁ、言ったじゃない。ヘッドスパ楽しみにしてきたって。お願いします。気持ち良くしてね?」
「最善を尽くします。では、ヘッドスパの説明を・・・・・・・・・」
使うシャンプーやオイルの紹介と流れを説明する。
この後、大抵は『ヘッドスパ中は、よりリラックスして頂く為に終わるまでお声かけはしませんのでシャワーのお湯の温度や力加減など気になることがあったらすぐ教えてください。』って定番のセリフを言って始めるんだけど・・・。
どうしたもんかな。
言うか言うまいか迷っていると、洋子さんが先に答えをくれた。
「この間は一方的に質問ばかりしてしまって本当にごめんなさいね?私も色々と混乱していてあの時は冷静じゃなかったの。うふふ。今日は楽しく色々お話しましょ。ゆうと君とゆっくりお話したかったの」
「いえ、こちらこそ失礼な態度をとってしまって、本当にすみませんでした」
わぁい。
色々お話することになりました。
・・・俺、生きてスパルームから出られるのかな。
冷や汗が止まりません。
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