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タカさんは、一度やると決めたことは大抵やり通す。
その為の努力は惜しまない。
だからこそ、仕事でもあれだけの成果を挙げているんだろうってのは、わかってる。
けれど、本来長所であるべきその性質がどうにも最近間違った方向に向かっているように思えてならない。
「タカさん、どうせ今拒否しても無駄なんだろうけどさ、一応言っとく。俺、ノーマルに普通に愛し合えれば、それで良いんだからね?」
大人しくタカさんに導かれるまま寝室へと入り、俺は最後の抵抗を試みる。
とはいっても、もうこんなにウキウキしちゃってるタカさんが、それで止まるわけはないってのもわかってるけど。
それでも言わずにはいられなかった。
「ダイジョーブイ!!」
予想通り、タカさんにそんな抵抗は無意味なわけで・・・あぁ、駄目だ。
俺は、潔く諦め腹を括ることにした。
二人でベッドに横になり、抱き合いキスをする
ノリ気ではなかったはずなのに、それだけで俺の目はとろんと蕩け、体から力が抜けていく。
タカさんの首に腕を回し、必死に唇に吸い付いていると、いつの間にか俺の服はタカさんに剥ぎ取られていた。
そんなことにも気づかないくらいキスに夢中になっていたなんて・・・恥ずかしさに俺は頬が熱くなる。
「た、タカさん・・・」
思わずタカさんの名前を呟くと、タカさんは耳元で『かわいいよ』と囁いた。
そのままそこを熱い吐息でくすぐられれば、ぞくぞくと背筋から沸き上がる甘い痺れに俺は身震いする。
「・・・ふぁ・・・ンッ」
「今からゆうとに目隠しするよ?」
「・・・え?」
何を言われたのか、最初わからなかった。
「ゆうとの視覚を奪ってヤるの」
と、タカさんは呆ける俺など気にも留めない。
見れば、どこに隠してあったのかタカさんの手には目隠しをする為のアイマスクがある。
タカさんの事だから、てっきりまたひどくアブノーマルで奇天烈なことをされると思っていた俺は、正直ちょっと拍子抜けした。
目隠し程度なら、まぁ普通か、なんて思ってしまうあたり、俺はだいぶタカさんに毒されてしまったのかもしれない。
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