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11 届いたメール
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その夜、一通のメールがきた。
【こんばんは。
良人です。初めてメールするね。
今度またお昼御飯に付き合ってくれないかな?熱心に見学してる感想も色々と聞かせてくれると嬉しいんだけど】
絵文字はない。
けど、なんだろう・・・決して素っ気なくは感じさせない文面に、思わず頬が緩む。
と同時に、やはりいくら見学したいからといってあぁも頻繁にお店の周りをうろちょろとしているのを、お店の人達が迷惑に感じているのを伝える為にメールを寄越したんじゃないかと邪推してしまう。
【こんばんは。
いつもご迷惑を顧みずお店の周りを徘徊するような真似をして、すみません。
お忙しいのに、お手間をお掛けするのも悪いですから大丈夫です】
メールを返信し、明日からはもう、あのお店に行くのは止めようと思った。
ブーブーブー・・・。
【悪いんだけど、月曜日しか都合がなくて、何時でも良いから空いてる時間を教えて下さい。マサト君に会えるのを、楽しみにしてる】
どうしても、良人さんは会いたいらしい。
俺は、夕方6時なら、と簡潔に返信した。
そのメールに、良人さんは笑顔の絵文字だけのメールをくれる。
思わぬ良人さんとの約束に、沸き立つ気持ちを感じつつ、けれど、やはり見学はしばらく止そうと決め、俺は眠りについた。
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