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34 同居生活
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3月の暮れ、俺は最低限の荷物をまとめて良人さんの家へ居候するべく実家を出た。
母には結局最後まで、俺が専門学校へ行くことを認めてはもらえなかった。
4月からは専門学校に通うことになる。
いままでと変わる日々に胸を踊らせ、少しだけ浮かれた気分で毎日を過ごしていた。
良人さんとの生活も案外快適で・・・ただ一つだけ、寝る場所が一緒ということ以外は本当に快適だった。
最初の頃は俺がリビングのソファー、良人さんは寝室のベッドで寝ていたのだが、何日かして良人さんがしこたま飲んで帰ってきた日・・・。
『マ~サト~あはは~こっちこぉい!!』
と、無理やりベッドに連れ込まれ抱き枕代わりにされた。
それが、いたく落ち着き気に入ったらしい・・・その日以降、俺は良人さんのベッドで抱き枕として寝ることを余儀なくされている。
・・・そして困ったことに、俺は今、週に何回か良人さんに抜いてもらっている。
それは抱き枕にされて、ちょうど1週間くらい経った頃だったと思う。
正直・・・溜まってた・・・けど、なんとなく人様の家に居候している身で自慰行為をするのが憚られて・・・ずっと禁欲していた・・・それが、災いした。
あろうことか俺は抱き枕にされて、後ろから抱きつかれ勃起してしまったのだ。
今までも、首筋やら耳の近くに感じる気配や吐息の刺激に、ぞくぞくとした快感にも似た甘い痺れを腰の辺りに感じることはあった。
けれど、なんとか意識を反らし誤魔化して勃起するなんてこともなくやり過ごしていた。
なのに、その日は無理だった・・・。
やけに敏感に良人さんの気配をいつもより感じて、後ろから腰に回された手にびくびくと体を反応させてしまい・・・。
気付けば・・・どうしてそうなったのか、前に浴室でされたのと同じように、良人さんの手の中で果ててしまった。
それから週に何度か、良人さんの手によって俺の欲は吐き出されている・・・時には浴室で、ローションを使って良人さんの一物と俺の硬くなった2本の屹立を合わせてしごかれ、同時に果てることもあった。
良人さんの手によってもたらされる強烈な快感と、いけないことをしているという背徳的な甘美な悦びに、若い俺はどうしようもなく嵌まり込んでしまい、
『明日こそ辞めよう、今度こそ断らなきゃ・・・こんなこといけない・・・』
そう、頭の中でいくら思ってみても、体が・・・心が、その淫靡な悦楽に溺れ、流されるままに感じ欲望を放ち続けてしまった。
こんなことを、誰にも相談など出来るわけはなく、
『大丈夫、男同士抜きっこなんて良くある話だよ。兜合わせにしたって・・・男なら誰でも経験はあるよ・・・だから、マサト君は気にしなくていい』
と、良人さんが行為のあといつも言う言葉を鵜呑みにし、なるだけそのことを考えないようにしていた。
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