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「タカさん、ありがと。本当に助かっ・・・んむっ・・・んぅ・・・っ」
その瞳は鋭いままで、俺の唇に噛み付くような攻撃的なキスをするタカさん・・・っていうか、唇・・・本当に噛まれてる。
「んっ・・・っ・・・はぁっ・・・」
しかも、そのキスは本当に長くて・・・漸くタカさんの唇から開放された時には、完全に俺の息はあがってしまっていた。
「ゆうと・・・てめぇも真琴に朝っぱらから好き勝手させてんじゃねぇよ」
あぁ、タカさん・・・完全にキレてらっしゃる。
つぅっ・・・と、背中を冷たい汗が流れたのがわかった。
「ご、ごめん・・・なさい」
にこにこと、青ざめた笑顔をタカさんに向ける・・・対してタカさんの表情は、もう、不機嫌そのものといった感じで・・・
「で?」
「えっ・・・と、何が?」
タカさんが何を聞きたいのかわからなくて、思わず聞き返してしまう。
これが、タカさんの怒りに拍車をかけてしまったようで、
「だぁ~から、お前は真琴に何をされたんだよ?あぁ?」
す、凄まないで・・・怖い・・・。
タカさんが怖くて、反射的に顔を横に背けたあと、俺は質問に答えた。
下手に嘘をついて、後でボロが出たらそれこそ怒り狂ったタカさんに何をされるかわかったもんじゃないから・・・素直に正直に本当のことを話す。
「ほ、頬にね?キスされて、そのまま首筋舐められて・・・さ、鎖骨を甘噛みされた」
「チッ」
「ひぃっ・・・!!!」
舌打ちを1つすると、タカさんはそのまま俺の腕を引っ張って寝室を出る・・・痛い・・・凄く強い力で掴まれているものだから、痛い・・・本当に、物凄く痛い。
しかもタカさんはこちらの状態なんかお構い無しに引っ張って進むものだから、態勢を崩したまま倒れ込まないようにするのに必死で、なんとかコケないようバランスを取る。
「ちょっ・・・タカさん・・・って、うわぁ!!!」
浴室に放り投げられた。
・・・やっぱり痛い。
なんとか受け身は取ったし、頭も打ってないけど・・・ちょっと、あんまりじゃない?
お風呂場のタイルに打ち付けた所を擦り、涙目でタカさんに恨めしげな視線を送る。
その間に温度の調節を済ませ、さっさとシャワーの準備を済ませたタカさんに、頭から勢いよくお湯を浴びせられた。
「ぷっ・・・ふぁ・・・うっ、ちょっ・・・タカさっ・・・っ」
なんとかシャワーのお湯から顔だけは逃れることに成功し、タカさんを見ると・・・さっきまでとは打ってかわって、泣きそうな顔・・・。
あー・・・もう、だから・・・だからさ、狡いよ・・・そんな顔されちゃったら、もう・・・何も文句、言えなくなるじゃん。
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