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上に乗られた衝撃と起こされた事で不機嫌な男、草野と俺の弟ハルの出会いである。
普段はニコニコしていて、言動も中学生にしてはどこか幼さなさのある弟なのに、どうした事か凄く好戦的な態度で不機嫌な草野に「誰だお前、ここで何してんだ」と掴みかかる。
『ちょっ…何してんだハルっ』
ハル「兄ちゃん、何コイツ。何で兄ちゃんと一緒に寝てんの?」
『と、友達だよ。眠かったから寝てただけだからっ』
ハル「友達…?こいつが?」
ハルは納得がいかない、そんな顔で掴んでいた手を離したが、草野をジッと見て舌打ちをした。
『コイツ、友達の草野。で、こっちは俺の弟のハル。』
「弟、お前より随分身体大きいな」
『あぁー…それは言うな。俺も今に大きくなる予定だから』
ハル「兄ちゃんはそのままで十分可愛…格好いいからいいんだよ」
『そうか?でも背高くなりたい』
少し会話をすると、さっきまでのピリピリとした空気も薄れてきて、俺はこれなら2人を残してトイレに行っても大丈夫だろうと、部屋から出た。
トイレから戻るまで数分しか経っていなかったのに、部屋に戻るとさっきの雰囲気とは変わり険悪な雰囲気が漂っていて、俺はもう耐えられなくなり草野にそろそろ帰る様に伝え、途中まで送ると言って2人家を出た。
「弟…いつもお前にベッタリなのか?」
『あぁ、まぁ、そうかも。』
「ふーん…」
『あ?何だお前、もしかしてハルにヤキモチ焼いてんのか?』
「………」
『お前が…ヤキモチ…』
俺は草野を笑ってからかった。
草野は少し呆れた様な顔をしたが、拳を握って俺の頭上に落とした。
『痛って。何だよ何で怒ってんだよ』
「お前が無神経だから」
『…デカいのは身体だけだな、器は小さい』
「うるせぇよ」
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