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「話…しよう」
『俺は…話す事なんて無い』
「俺はある」
『やっぱり帰る』そう言って玄関に向かう立花を捕まえて俺は抱きしめた。
「嘘ついて、傷つけて…ごめん。」
『何だよ今さら』
「終わりにしたくない」
『…お前が…可愛くないとか……嘘ついたりするからっ』
「解ってる。可愛く無いなんて本心じゃない。嘘ついたのもごめん。」
『俺の事が好きなら余所見してんじゃねぇよ…』
立花の目からは涙が溢れていた。
「立花…まだ俺の事が好きだろ?」
『…俺がお前を好きなんじゃなくて…お前が俺を好きなんだろ?』
「あぁ…そうだ。好きだ」
『バカじゃねぇの…』
俺は立花の額に自身の額をつけた
「キス…していいか?」
立花は受け入れる様にゆっくりと俺の首に腕を回す。
優しく、触れるだけのキスを何度も繰り返し…唇を離すと立花は腕に力を入れ俺の頭を引き寄せキスをせがんだ。
触れるだけの優しいキスから、互いの舌を絡める激しいキスに変わり息が上がる。
「もう…帰るなんて言わないよな?」
『…帰るかも』
「俺の事…まだ好きだよな?」
『バカ』
「好きだろ?」
『煩ぇな…言わなくても解るだろ』
「言えよ。好きだって」
立花は顔を逸らしながら小さな声で『好き』そう呟いた。
嬉しくて…俺は立花を抱きしめて…またキスをした。
「帰らないよな?」
『帰らねぇよ…』
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