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翌日、家にいても暇でリビングのソファーでダラダラと過ごしていると「ダラダラしてないで部屋の掃除しなさい」と母に怒られる。
前日の浮かれたクリスマスの雰囲気はどこへいったのか、ツリーは片付けられ、我が家は新年に向けて年末の掃除が始まっていた。
俺はそんな大掃除から逃げるため、これから遊びに行く、そう草野にメッセージを送って家から逃げた。
母に見つからない様に急いで家を出たせいで、外は寒いというのにパーカー1枚着ているだけという寒さには無謀な服装、あまりの寒さに身震いしながらなんとか近所の本屋にたどり着く。
『あまりの寒さに家までたどり着けない、ジャケットとマフラー持って迎えにきて』と草野に電話すると、電話越しの草野は寝起きなのか少し掠れた声で不機嫌そうに「わかった」それだけ言って電話は切られた。
しばらく暖かい店内で漫画を立ち読みしていると、背後から頭を小突かれて俺は振り返る。
「何で寒いのにそんな薄着で出てくんだよ、馬鹿」
『いやぁ、ちょっと急いでて…』
「ほら」そう言って草野はマフラーとダウンジャケットをくれた。
『サンキュー』
「どうする?せっかく出てきたし、どこか行くか?」
『いや、寒いし草野の家で昼寝する』
「昼寝って…自分の家ですれば良かったんじゃねえの?何でわざわざ俺の家で?」
『だぁから、家にいれない理由があったんだって』
「…なんだ、それ。ま別にいいけど、行こうぜ」
『んー』
俺達は2人並んでポケットに手を突っ込んで足早に歩く。
寒さでギュッと筋肉が縮まるような感覚を早くどうにかしたくて、何か話すわけでもなく、ただひたすらに黙々と暖かい部屋を目指し歩いた。
草野の家に着いて、玄関で靴を脱ぐと俺は一目散にベッドへ走る。
ダウンジャケットも着たままベッドにダイブして布団に潜り込むと、草野も後から入ってきて、俺が着ていたダウンジャケットを剥ぎ取った。
『寒いっ』
「寒いって…ダウンジャケット着たまま寝るつもりかよ」
『暖まるまで着ててもいいじゃん』
「寝ずらいだろ、ホラッ靴下も脱げよ」
『バカ、足に触んなお前の手冷たい』
草野は俺の靴下を脱がせ、床に放り投げると、俺の横に寝転んだ。
寒い寒いと躰を丸める俺を抱えると、笑いながら耳元で言った「そんなに寒いなら暖まることしてやろうか?」と。
『バカ触んなって、手冷てぇ』
「すぐに暖まる」
『ちょ…マジで冷たいってヤメろよ』
「お前が大人しくしてたらすぐに暖まる」
『ヤらないって、俺…何の準備もしてないから』
「…突っ込まなければいいんだろ?触るだけなら問題無いよな?」
触るだけと言って草野は冷えた手で躰に触れる。
冷たい指先が胸の突起を掠め、ビクッと躰が反応すると、それを楽しむように触れるか触れないかのギリギリのところを何度も指先が往復する。
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