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『笑ってんじゃねぇよ』
「笑ってないよ」
下手くそ、そう言った草野の顔は絶対に笑っていたと思う。
まだ文句言ってやろうと思ってたのに、俺の鼻先に草野の鼻先が触れて、文句を言ってやりたかった口は草野の唇で塞がれてしまった。
触れては離れて、下唇を甘噛みして
離れる唇が少し寂しくて、後を追う様に自らも唇を重ねる。
「口開けろ」
そう言って草野は少し開かれた俺の口に舌を捩じ込ませた、絡められた舌は生暖かく、容赦なく口内を犯す。
俺は応じるだけで精一杯で、徐々に頭は働かなくなっていく。
草野の指がシャツの上から俺の胸に触れて、俺は身体がビクッと強ばった。
突起の形をなぞる様にゆっくりと指の腹で撫でられ、立ち上がった胸の突起を押し潰されて俺は『アッ…』と声をもらした。
草野はシャツの上から舌先で胸の突起を刺激する、布越しなのがもどかしくて、直に触れて欲しくて、俺はシャツの裾を握りモジモジしていると草野は「どうした?」そう俺に聞いてきた。
きっとわかっていて聞いているのだ、暗くてよく見えない草野の顔は意地悪そうに口角を上げているだろう。
「どうした?」
『ちゃんと…触れよ』
「どんな風に?」
『だから…ちゃんと…』
「ん? 言わなきゃわかんねぇよ?」
俺は早く触って欲しくて、喉をゴクッとならして息を飲み込み、ソロソロとシャツを自ら捲りあげ『だから…ちゃんと直に触れって』そんな言葉を放った。
言ったはいいが、恥ずかしさが込み上げて掴んでいたシャツで顔を覆って自らの顔を隠す。
耳元で草野が「自分で言ったのに恥ずかしくて顔隠してんの?」そう聞いてきたが、俺は恥ずかしさを隠す為に『うるせぇな』それしか返せなかった。
草野は少し笑いながら行為を再開させる。
草野の暖かい舌が俺の胸を這う、舌先で押し潰したり唇で吸ったり、時折甘噛みされると俺の口からは少し鼻にかかった様な声が漏れた。
静かな部屋のせいか、お互いの荒くなっていく息遣いがやけに大きく感じる。
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