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俺はハッとして我に返り
"ドンッ"
と、草野を力一杯、押し退けた
俺は荒い息で
『お前っ…何してんだよ…また嫌がらせかよっ』
草野はニヤッと笑って
「…風邪、うつしてやろうと思って…」
クッソ
またやられた
俺は、草野の胸にグーでパンチを食らわせ、バタバタと荷物を持って、草野の家を飛び出した。
外は、昼間の天気が嘘の様に穏やかで、虹まで出てた。
でも、俺の心は大嵐…
最低だ、最悪だあいつ…
『くっそ、ムカつく。 あの野郎…』
次の日、学校に来た草野は、俺を見るなり
「風邪、うつんなかったんだ?馬鹿は風邪ひかないって本当だったんだな…」
そう言って朝から俺を怒らせた
ムカつく奴。
だから、昨日、ほんのちょっとドキドキしたのは、ありえない、気のせいだ。
ないない。
あんなの、キスじゃねぇし。
あれ、あれだ、犬か猫に舐められたんだ、あれは草野じゃねー、うん、そうだ。
ブツブツと文句を言いながら、草野に目をやると、偶然にも目が合ってしまった。
目が合って、フッと柔らかい表情で笑われて…
ドキドキ…ドキドキ
いや、だから、違うからね?
ドキドキとかないから
マジありえないから。
勝手にドキドキしてんなよ、静かにしろ心臓。
ちゃんと持ち主のゆーこと聞けよ!!
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