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『俺、食べたりないから、パン買いに行ってくる』
そう言って俺は財布をポケットに入れて教室を出た。
階段を鼻唄まじりにリズミカルに降りて行くと、頭上から
「あのっ…立花君!!」
そんな声に立ち止まった
『はい?』
上を見上げると、小柄な女子が俺を呼んだ事がわかり、俺は愛想よく
『何? 何か用事?』
女の子は、話したい事があると言う…もしや…もしかして…こ…告白!?
「あの、私、1年D組の小林 このみです。前に手紙を…立花君に手紙を書いたんだけど、読んでもらえましたか?」
『手紙? いつ? 俺もらってないよ?』
「あの、手紙、体育館の裏に来てくださいって書いて、下駄箱に入れたの…あの日、体育館の裏に行ったら、草野君もいて…私声かけられなかったの」
『えっ!? それって…K,Kからの手紙? あれ? 小林 このみ? K,Kって草野 宏太じゃないの? 差出人って小林さん?』
「そうなの、あの、私…立花君が…好きです、付き合ってほしいです!」
あの手紙は草野じゃない?
じゃぁ何で草野は手紙の内容を知ってたんだ?
勝手に読んだのか?
俺をからかう為に体育館裏に来たのか?
もうわかんねーっ
何なんだあいつはっ
難しい顔をして考えこむ俺に小林さんが
「あの…立花君? 聞こえましたか?」
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