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階段を上がりきって廊下の突き当たりに草野の部屋はある。
俺は階段を上がりきって立ち止まった
目線の先には部屋から出てきた近隣女子校の制服を着た女子と、それを見送るスウェット姿の草野。
俺に気づいて
「立花?」
そう呼ばれたが、俺は回れ右で走り出した。
「立花っ!!」って俺を呼ぶ大きな声に耳を傾ける事なく、全力疾走した。
走って、走って、走って、俺は気付く…
『俺…何で逃げてきたんだ?』
別に、女がいたって不思議じゃない、俺には関係ないじゃん。むしろ、いつもの嫌がらせの仕返しに『あんたの彼氏は男にキスする変態ですよ』ぐらい言ってやれば良かった…。
彼女…そっか、あいつ彼女いたのか。
俺の事が好きなわけじゃなかったんだな、マヂでただの嫌がらせか、そうだよな…。
別に、本気で草野が俺を…なんて思ってなかったけど、何かスッキリしねぇ…
ショックなんか受けてない、俺はあいつが嫌いだし、別にどうでもいい…
どうでもいいんだ…
『アホらし…帰ろ…』
俺は家に帰ってベッドに転がった。
「ちょっと!!帰って来るなり寝転がって、制服シワになるでしょっ着替えなさいっ」
母ちゃんに怒られ、俺はノロノロと制服を脱いだ、制服をハンガーにかけた時、胸ポケットに入れた1枚のメモを思い出す。
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