アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
*
-
次の瞬間
俺は勢いよく腕を引っ張られ…
転ぶっ
そう思ったが背中に温かい感触…
俺の頭上から低く響く声で
「あんた、悪いけどこれ、諦めてよ、俺のだから」
は?
今、何て言った?
「前の、手紙の事で諦めたかと思ったよ、見てただろ?体育館の裏で」
何…?
見てた?
何を?
ま、まさか…
『小林さん…もしかして…あの日…俺が、草野にされた事…見てた?』
「はぁーーーっやっぱりダメかぁ…実は見てた…草野君、独占欲強そうだね、立花君が草野君を好きじゃないなら、あたしにもチャンスはあるって思ったけど…立花君…好きな人いるよね? あたしからは言わないから、自分でちゃんといいなよ…」
『……』
じゃぁ、そう言って小林さんは帰って行った。
俺は、未だ草野にもたれ掛かる感じで立っていた。
『何が俺のだよ、さっさと離せよ』
「お前、好きな奴いるんだ?」
『いねーよ』
「俺はいるよ」
『俺に関係ない、離せって』
ギュッと後ろから抱きしめられて、俺の心臓はドキドキと草野に聞こえているんじゃないかと思うほどうるさい。
『お前さ、彼女いるんだから、こーゆーのは良くないよ? 浮気とか言われちゃうよ?』
「昨日の、あれ、姉ちゃんだから」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 127