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「あ~…眠ぃ…」
『えっ!? 起きてんの!?』
「や、寝てる…」
『返事してんだから起きてるだろ、起きてるなら避けろよ暑苦しいんだよ』
「お前さ、この映画のヒロインみたいに可愛い事言えないのかよ、可愛いく好きって言ってみ?」
『いや…待って…俺さ、好きとか言った事ないよね? そもそも、別に草野の事好きじゃないからね?』
「じゃぁ何しに俺の家きたの?」
『それは、あれだよ、あれ、と…友達になれるか確めにきたんだよ』
「…無理じゃね?気が合うとは思えないし…それに…」
『あ? それに、何だよ』
俺が顔を上げると…もう目の前には草野の顔があって、ヤバいっそう思った時には遅かった…
重なった唇はすぐに離れて、草野が俺に
「友達にはなれねーな、友達にはこんな事しねーだろ?」
『テ…テメェまたっ…ブッ飛ばすぞコノヤローっ』
「ブッ飛ばせるもんならやってみろよ、まぁ…その細い腕じゃ無理だろうけど…ほら、やってみろって」
グッと腰を掴まれて引き寄せられる、逃げようとはしたものの全然逃げられなくて…
『バカがっ何してんだよ、離せって!! …んンっ』
再び重なった唇は、さっきの触れるだけのキスとは違い、貪るような激しいもので、俺は一生懸命に舌を押し返そうとするけど、舌は絡めとられ、より激しいキスになる…。
ヤバい…
ちょっと気持ちいいかも…
いつの間にか抵抗も止めて、俺は草野に身を委ねてしまっていた。
『は…はぁ…』
唇が離れた時には、もうクタッとしていて、完全に無防備な俺を見て、意地悪そうな笑みを浮かべた草野は
「ブッ飛ばすんじゃなかったのかよ」
『へ…?』
俺はまだぼんやりとしていて、草野が何を言ったのか、よくわからなかった、だけどその後、
「エロい顔…」
その草野の一言で俺は我に返って、恥ずかしさで真っ赤になった俺は、草野に思い切り頭突きをした。
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