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家に帰った俺は、抱き付いて離れない弟を引きずり部屋まで行くと、ベッドに寝転がり溜め息をついた。
「兄ちゃん、何かあったの?帰って来てから溜め息多いよ?」
『んー? …んー、別に何もないよ』
「友達の家に泊まるって言ってたのに、帰ってくるし、ケンカでもしたの?」
『ケンカ…?』
あれって、やっぱりケンカなのか?
『あー…ケンカ、そうかも、ケンカしたんだわ』
それを聞いた弟は何故か嬉しそうだった。
「兄ちゃん、今日、一緒に寝ようよー」
『お前なぁ、中3にもなって兄ちゃんと寝るって友達にバカにされるぞ?』
「いいから、いいから、早く早く」
そう急かされて、布団に入る。
あ、暑苦しい…。
俺より身体が大きい弟は俺をスッポリ包み込んだ。
弟は俺の頭に鼻を押し付けてグリグリしたり、首に噛み付いたりと、迷惑行為をしていたが、俺に怒られ大人しくなり、しぶしぶ眠りにつく。
俺も、また深い溜め息をついて目を閉じた。
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