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『本人に聞け…か』
そうだよ、本人しかわかんかねーんだ、本人に聞いてやる。
しばらく家に来るなって言われたから、家に行く口実として俺は、もう一度、草野の下駄箱から手紙を取りだし、ポケットに入れた。
草野の家に着いた俺は、一度だけ深呼吸をしてインターホンを押した。
いくら待っても草野が出てくる気配はなく、俺はその場にしゃがみこんだ。
『何だよ、学校休んだくせに出かけるとか…ズル休みか』
ムカつく。
俺は、わけもわからず、草野の家のインターホンを鳴らしまくった。
そしたら…
ドアが勢いよく開いて、俺にぶつかった
『いっ痛…テメ…草野いるならさっさと出てこいよ…』
顔を上げた俺が見たのは、草野じゃなくて、サラサラロングヘアーの女性だった。
???
あれ?
俺…部屋間違えた?
俺は部屋番号を確認した。
うん、あってる。
ここは草野の部屋。
じゃぁこの人は誰?
『あ…の、ここは草野の部屋ですよね?』
「そうよ?あんた宏太の友達?」
友達?
違う気がするけど…
俺が黙ると
「宏太なら寝てるわよ、何か用事? 起こそうか?」
『あ、や、いいっす、大した用事じゃないんで、これ渡しに来ただけで…』
俺はポケットから手紙を出し、女性に渡して、その場から逃げるように走り出した。
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