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朝、俺は学校に行く足取りも重く、ダラダラと歩いていると
俺の通学路に見慣れた奴が待っていた。
「よぉ」
『…草野…』
何でいるんだよ。
待ち伏せか?
『何だよ、何か用か?朝から待ち伏せとかキモい事すんなよ』
俺は動揺を隠すため、精一杯の憎まれ口をたたいた。
「立花、お前昨日、家来たよな?」
『あ? だったら何だよ』
「俺、すぐにメールしたんだけど見た?」
『メール? メールなんてきてねーよ』
「…昨日、何しに来たんだよ」
『別に、大した用事じゃねぇよ、手紙…預かったから渡しに行っただけで…』
「ふーん? それで?」
草野が近付く
『な、何だよっ近いっ離れろよっ』
「それで? その手紙は誰に渡したわけ?」
『それは…お前の家にいた女の人に…』
「何か話した? その女と」
そう言いながら、俺の髪に触れる草野を俺は思い切り突き飛ばした。
『何だよ、何が言いてえんだよっ』
怒る俺を見て草野はニヤっと笑った。
『テメっ…何笑ってんだよ』
「お前、何泣いてんの?」
『へ? え? 泣いて?』
俺は自分の頬を触ると、確かに濡れていた。
動揺と恥ずかしさで俺の顔は熱くなり、きっと今、俺の顔は真っ赤だ。
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