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「お前さ、俺の事好きだろ」
『は? 好き…?』
何だって?
俺が草野を好き?
そんなバカな…。
「俺がお前以外の奴とセックスするの嫌なんだろ?」
『……』
「お前、俺の事セフレとか言うし、俺の事好きじゃないのかと思ってたけど、ちゃんと好きなんだよな?」
好き…
好き…?
そうなの?
これってそうなの?
俺、草野が好き?
や、ヤバいっ
何か恥ずかしくなってきた。
俺は顔を両手で隠し
『ちょっ、ちょっと待って、好きとか、バカか、何で俺がお前なんか』
指の隙間から見えた草野の顔が、凄く優しく笑うから、俺はまた恥ずかしくなって、顔が熱くなった。
草野は、俺の両手を掴んで無理矢理顔から剥がすと
「ほら、云いたい事あるだろ? ちゃんと云えよ」
『ねーよ…』
「素直じゃねーな、仕方ねぇ…」
チュッチュッと音を立ててキスをして草野が
「好きだって云えよ」
『お前が云えよ』
「強情…好きだ…好きだよ…」
俺は何だか満たされた気持ちでまた涙が出た。
「泣くなよ…」
『…俺も…好きだ…』
「わかってる」
ああ、そっか、これが好きか。
『あっ!』
甘い雰囲気をぶち壊すかの様に俺は声を上げた。
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