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『お前っ昨日の女、あれ誰だよ?』
「…あ、あれは…お前見た事あるだろ?姉ちゃんだよ、昨日メールしただろ、あれ姉ちゃんだから変な誤解すんなって」
『??? あ、あーっ!! 見た事あるっ!! …じゃぁ、俺…姉ちゃんにヤキモチ…妬いて…ってか、メール? きてないけど』
ヤキモチなんて言葉に俺はハッッとして草野を見たら、草野はニヤニヤと笑い
「やっぱりヤキモチ妬いてたんだ?」
『ち、違うっそんなもん妬くかっ』
「へぇ?」
『バカが、ほら、学校行くぞ』
「んー?サボろうぜ」
『お前は昨日もサボりだろ、早く行くぞ』
俺達は、二人並んで学校へと向かった。
歩きながら草野が
「せっかくだから手でも繋ぐ?」
なんて、バカな事言うから俺は照れ隠しに
『気持ち悪い』
そう言ってやった。
学校に着いた俺達が靴を履き替えようとしたら
「何か、俺の下駄箱…誰かが殴ったように凹んでる…」
『あ…』
それは俺の仕業ですとは言えず
『ふ、降られた女子の報復じゃね?』
そう言って誤魔化した。
この日、草野は手紙をくれた子に断りに行った、俺を連れて…
断る時に、好きな奴がいるって言った草野がちょっと格好良く見えたのは、俺だけの秘密。
ところで、昨日草野は本当にメールをくれたんだろうか…俺は一切見ていない…不思議だ。
草野の送信履歴はあっても、俺には受信されていなかった。
二人で変だなって言った。
このメールを消した犯人は、この二人が仲直りした事なんて知るはずもなく、今日も兄を独占できると小躍りしていた…。
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