アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
This is 猛獣? scene草野
-
『おぅ、おはよー根暗』
そう言ったのは、俺の席のお隣に座る立花 葵。
俺の恋人。
態度は悪い、口も悪い、小さくてキャンキャンよく吠える小型犬の様な奴。
そんな奴が何で恋人なんだって?
そりゃ…好きだから?
でも、好きです、付き合いますって言っても、元々の仲が悪かった俺達が、急に仲良しになれるはずもなく、学校では日々ケンカになる。
ケンカの内容は実にくだらない、ケンカってか…実際は立花が勝手に吠えてるだけで、俺は相手にしていない。
今日も朝から立花は、何かと突っかかってくる。
『おい根暗、とうとう挨拶も出来なくなったか』
きっと、おはようって言うまで煩いだろうから、俺は仕方なく顔を上げ
「…おはよ」
それだけ言ってやると、立花は満足そうに椅子に座った。
こーゆーバカ素直なところが可愛いと思う。
『…何見てんだよ』
口の悪さは憎らしいけど。
俺が机に顔を伏せると、担任の坂上が教室に現れ
「今日は、宿泊学習について話あるからな~」
なんて言ってた。
ダルい、行きたくねぇ…
なんて溜め息をつく俺の横で、目を輝かせ、ワクワクしてる犬がいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 127