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レクの後、バスに乗り込み近くのスーパーに買い出しに行った、俺達はカレーの材料をカゴに放り込み、会計を済ませ、またキャンプ場へと帰る為にバスへ向かう。
俺は買い物袋をぶら下げ歩く立花に
「持ってやる」
そう言ったら、立花は眉間に皺を寄せて
『これぐらい持てる』
そう言って、俺の顔も見ずにズンズンと前に進み、不機嫌そうにバスの座席に座った。
いったい俺が何をしたというのか…。
キャンプ場へと戻ってから、一言も口をきかずに、黙々と夕食を済ませ、キャンプファイヤーの準備をする先生を手伝って薪を運んでいた。
薪はパチパチと音をたてながら燃え、それを囲むように男女が手をとり踊る…
「キャンプファイヤーと言えばフォークダンスじゃなくて、マイムマイムだろっ」
なんて、ふざけて言う奴もいれば、女子と手をとり踊るなんて、女子に触る絶好のチャンスと言わんばかりに、少し汗ばんだ手をTシャツの裾で拭く奴なんかもいたりして…そして楽しい雰囲気の中、浮かない顔の奴も…。
自由時間、俺と立花はテントに戻り寝袋を敷いていたら立花が口を開いた。
『あのさ…』
「あ?」
『やっぱりなんでもない…狭いから離れて寝袋敷けよ』
「お前さぁ…」
何にそんな機嫌悪いんだよ
そう言いたかった。
だけど、テントの外から俺を呼ぶ声がして、話は途中でおられてしまった。
「草野君っちょっと話たい事あるんだけど、いいかな」
「『……』」
テントの中、俺と立花は顔を見合せた。
話たい事なんて、わざわざ呼び出すくらいだから、大体想像つく。
立花が俺からパッと視線をそらしたから、俺は溜め息をついて
「ちょっと行ってくる…あぁあ、誰かさんは機嫌悪いし、俺、今なら日比野と…」
後を濁して、意地悪く言ってテントから出て日比野と歩き出した。
暫く歩くと、日比野が俺に
「草野君…好きな人…いる?」
そう聞いてきた。
俺は、あ~やっぱりそんな話か、なんて思いながら
「どうかな、いるような、いないような」
俺は適当に答えた。
「あのね、あの…私っ草野君の事が好きなの」
その言葉が発せられた時、すごい勢いで草むらから立花が出てきて、顔を真っ赤にしながら
『ダメだよっ、日比野さん、こいつは辞めときなよっ、こいつタラシで今は彼女が5人もいて、性病持ちで、水虫で、それから、それから、兎に角っマジで最低な奴だからっっっ』
これを聞いた日比野は、最低っなんて走っていなくなった、俺は笑いを堪えるのに必死で口を押さえた。
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