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あの日々からの、一歩 10
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影山 飛雄
―――――――――――――――――――――――――――――
部活終わった
俺も
今日俺ん家来る?
おう
じゃあ、いつもの公園で
―――――――――――――――――――――――――――――
SNSでこんなやり取りをして、影山をあの日の公園で待つ。
こんな風に待ち合わせをして、お互いの家に行き来するようになって早1ヶ月。
影山と、こんな風に向き合える日が来るなんて。
この間までの俺達からは想像も出来ない。
別々の道を歩き始めたあの頃。
背中合わせに進んだ2人が、またこうして笑い合えるなんて誰が想像するだろうか。
でも、道は繋がっていた。
お互い歩いて来た道は、きっと無駄じゃなかった。
今の自分たちがあるのだと思うと、それぞれの場所で空白だったあの日々だって愛おしい。
そんな物思いにふけっていると、あの時の猫が俺の足元に擦り寄って来た。
国「なにお前…、擽ったいんだけど」
何て文句を言いつつも、しゃがんで喉を人差し指で撫でてやる。
目を細めてゴロゴロと喉を鳴らす猫を見ていると、少し和んだ。
タッタッタッタ
影「わりぃ、国見!遅くな…った…、」
影山が、背後から走って公園に入って来た。
その姿を見るやいなや、猫は走ってそこらの茂みに逃げて行ってしまった。
国「あーぁ。また逃げられちゃったね」
どうしても、触りたいんだろう。
影山は見るからに悔しそうだ。
影「国見いるから、大丈夫だと思ったのにな…」
…つくづく、俺もこいつに甘いな。
仕方無いな、と呟いてさっき猫が入って行った茂みに足を踏み入れる。
…よかった、まだいた。
じっ、と灰色の目がこっちを見ている。
国「おいで」
右手を差し出すと、スンスンと匂いを嗅ぎに来る。
左手で猫を掬い上げ、落ち着かせるように自分の体に引っ付けた。
猫を抱いて茂みから出ると、目を爛々とさせた影山が待っていた。
それはもう、うずうずと。
でも戸惑いと不安がその目に滲んでいて、少し笑ってしまいそうだった。
国「触りたいんでしょ?優しく、大丈夫だから」
ゆっくりと、影山の手が伸びてきて、猫の背に触れる。
影「さわ…、れた…っ」
影山は嬉しそうだった。
その様子に、俺まで嬉しくなる。
2人でいる間、いろんな影山を見たい。
いろんな表情を、させてやりたい。
お前の好きなバレーで輝かせてやる事は、あの頃の俺にはできなかった。
もうあの頃には戻れない。
けれど今、少しの事でもいいから。
―――――――――――――――――2人で、笑っていたい。
END
↓あとがき↓
国影お美しいいいいいいっ!!!
2人がちゅっちゅしてたらまるで百合ですねかわいいいいい!!
国見ちゃんと猫ちゃんの絡みも最高ですメシウマ( ^q^ )
はい、ごめんなさい黙ります。笑
ハイキューリクエストある方是非コメント願います!
大大大募集です!!
できる限り力を尽くして制作しますので、よろしくお願いします!!!
ここまで目を通して頂きありがとうございました!
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