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【及影】Look at me!!! 1
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亜蓮様リクエスト作
及影
俺の彼氏、誰だか知ってますか??
そう、及川さんです。
及川さんは、俺が中学の時から尊敬するスゲー選手です。
セッターとしても、サーブとかどのプレーでも何かこう、グワッって感じでとにかくスゲー人です。
知ってると思うけど、性格はさておき及川さんはモテます。
それは俺と付き合ってからも変わんなくて…。
まぁ仕方ねぇかなって…思ってるんだけど。
青城に偵察に行った時も、及川さんを囲んでるのは女子。
この間デートに行った時も、待ち合わせとか俺が便所行ってる間にすぐに女子に囲まれてる。
挙句試合会場でも。
その時は、岩泉さんが喝を入れてた。
及川さんにはきっと、女子ホイホイとかそーいう機能が付いてんじゃねぇかって思う。
そういう時、俺はどうしたらいいかわかんねーから、見て見ぬふりをしたり他の事をしたりとかして、苛つきをやり過ごす。
女子の群れから抜けてきた及川さんは決まって俺にこう言う。
「飛雄ちゃん、どうして見てるだけなの?」
「飛雄、悔しい?」
「ねぇ、どんな気分??」
相変わらず、性格の悪い人だと思う。
俺の反応を見て楽しんでいるのだ、この人は。
何で俺この人を好きなんだっけ。
だから俺は、
「別に、何とも思ってねーッス。」みたいな適当な返事をする。
そう答えると及川さんは自分で聞いといて興味なさ気に、
「ふーん、そ。あ、飛雄!あれ見て見て!!」って具合でそこから話を変える。
中学時代から憧れ続けて、それが恋に変わるのに時間は掛からなかった。
でも俺は鈍いから、この気持ちが恋だと気付けなくて気付いたら高校に上がっていた。
反対側のコートに立つ及川さんを見て、俺はようやくこの気持ちの正体に気付いた。
考える事は嫌いだから、とにかく無我夢中で気持ちを伝えた。
もっと上手く伝えたかったけど、メチャクチャな言葉になった。
それを及川さんは笑って受け止めてくれた。
「遅いよ、飛雄」って、笑ってた。
その言葉の意味はわかんなかったけど、俺達は晴れて付き合うことになった。
胸の奥がきゅううううってして、フワフワして、擽ったくて…。
とにかく嬉しかったのを、今でもよく覚えてる。
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