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Lovesickness 2
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日「おっじゃまっしまーす!!」
日向の大きな声が家に響く。
月「僕の部屋行ってて。大人しくしてて。じっとしてて。」
念を押さなければ、何をしでかされるかわからない。
「はいはーい!!」と返事をしてドタドタと駆けていく。
だから…っ!静かにって…!!!
いや、日向にそれを求める方がおかしいだろう。
月島は早々に諦めた。
✽✽✽✽
月「で、僕を寝かしつける為にどうして僕のベッドに入ってくるの」
あぁもう…、断ればよかった。
狭いし…。
本当何なのこれ。
日「だぁーかぁーらぁ!!添い寝ですよ月島クン♪あったかいだろ??」
耳元でそのトーンは勘弁してくれないだろうか。
何やかんやで食事や風呂を済まし、気付いたらベッドの中だ。
納得いかない…、誰か助けて…。
月「だからって近すぎ…っ!!こんな早い時間じゃ不眠症じゃなくたって寝れるわけ無いでしょ!?」
ぎゅ、と引っ付いてくる日向をギギギと剥がそうとする。
時刻はまだ22時。
早い…。
22時とか今時小学生だって寝ないでしょ…!
日「そんな隈作って早すぎなんて事は無いんですー!いいから!寝る!はい!おやすみっ!!」
月島の抵抗も虚しく、強引に部屋の電気を切られる。
途端、何も見えなくなる。
真っ暗で、自分が目を開けているのか閉じているのかさえわからなくなるような錯覚を覚えるほど。
月「ちょ、日向…。保安灯にしてよ…。」
日「あれって睡眠にはよくないらしいぜー?騙されたと思って目ぇ閉じてみろって!!」
ここ、僕の家だよね…?
イライラしつつも目を閉じる。
どうせ言う事きいてなんてくれないんだから。
しかし、布団の中にあるもうひとつの体温は想像以上に睡魔をもたらした。
子供体温、ってやつ…?
からかってやろうかと思ったのだが、ついまどろんで頭が回らない。
暫くすると、日向の寝息まで聞こえてきた。
寝かしつけると言い張った日向だが、月島より先に眠ってしまったようだ。
こっちの気も知らないで、いい気なもんだね…。
呆れながらも、気付いたらその瞼は閉じてそのまま眠りの世界へ落ちてしまったのだった。
✽✽✽✽
日「月島っ!!月島くーん??あーさ!朝ですよーっ!!!」
日向の大きい声に、意識が一気に浮上する。
てゆーか、嘘でしょ…っ
日「隈薄くなってる!!ちゃんと寝れたな!!」
歯を見せて得意げに笑う日向が、うるさいほど眩しい。
そう、日向の思惑通り。
月島は朝までぐっすりと眠ってしまっていたのだった。
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