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Lovesickness 3
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あの日から日向は、週末になると決まって泊まりに来るようになった。
日向の泊まりに来る週末は、不思議と良く眠れた。
しかし、噂では日向の母が毎週の泊まりを咎めているとか。
そりゃ心配もするだろう。
それでも日向は、泊まりに来る事をやめなかった。
対して月島は、日向がいないと眠れない自分や結局日向を家に入れる自分にも苛立ちを募らせた。
完璧に甘えだ。
わかっているからこそ、余計に腹が立つのだ。
そして、怒られても毎週泊まりに来る日向にも。
疑問と苛立ちが綯交ぜになる。
僕の気も知らないでぐーすか寝ちゃって…。
どういうつもりなの…。
そんな矢先、とある週末。
気付いたら、隣りで横になった日向に覆い被さっていた。
月「日向…、何でそこまで僕のためにするの…」
怯えるかと思っていた日向の双眸は予想外にも真っ直ぐに月島の瞳を捕らえた。
暗闇にすっかり慣れてしまった月島の目は、しっかりとその色を見る。
日「お前が…、心配だから。」
日向の声とは思えない、真剣な声だった。
月「何で、心配なの…。放っとけばいいんじゃないの?それも毎週毎週…っ、家の人に怒られてるくせに。もう来るのやめなよ、馬鹿じゃないの。」
言い放って、溜息をつく。
頭を冷やそうと、部屋を出るため日向の上から退こうとする。
日「っんの、月島のにぶちん!!」
退こうとしたその瞬間、腕を引かれそうする事はかなわなかった。
ただ驚く事しかできなくて。
日「何でだと思う?!月島の事をこんなに心配するの…、何でわかんねぇの?!ただのチームメイトや友達にここまでするほど、俺お人好しじゃない…っ!!俺は…っ、俺は月島の事が…っン!」
顔を真っ赤にして、涙目で見据える日向に我慢の限界だった。
塞ぐように落とした唇を離し、見開かれたままの日向の目を再び見る。
呆気にとられている日向にデコピンをして、月島が口を開く。
月「あーぁ。人がせっかく逃がしてあげようと思ったのに。」
日「んなこと…、頼んでない…っ」
何を言っているのか、わかっているんだろうか。
日向のくせに、言うじゃん。
月「ふぅん…。それってこうゆう事でいいの?日向、泣いちゃうんじゃない…?」
顔を一層近付けて、左手を日向の内腿へと這わせる。
茶化した様な口調になるのは緊張してるのはもちろんだが、やはり怖いからで。
まだ勘違いをしているんじゃ無いかと。
そうして冗談だと逃げる事ができるよう、道を作る。
日「っ…、あ、合ってる…!!バカにすんなっ、泣かねぇ…!」
嘘つき。
今だって、震えてる。
それに気付いていながら日向から手を離さなかったのは、元々逃がすつもりなんか無かったからなのかもしれない。
小さく震える身体を抱き締めて、その唇に深くキスを落とした。
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