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同室
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「423?よんにーさーんらんらーん
どっこにあるかなよんにーさーん♪」
一人で勝手に歌を作って歌ってます。題名は『俺の部屋』。
…はい。…つかここまじで広すぎ!
周りには授業中なのか人がいる様子は無い。
「あ、ここか。」
廊下をしばらく歩くと、423と書いてある部屋にたどり着いた。
さぁ行くぞ俺の高校生活がかかっている寮生活。
その第一歩目を…
「踏み出しましたっ!!!」
「…うるせぇ!誰だ?」
そう言って出てきたのは、グレーの髪にちょいちょい黒のメッシュがはいったピアスジャラジャラの美少年。
え。今授業中じゃないの。
「あ、すみません間違えました!」
部屋間違えちゃったみたい。俺ったらーもー
あれ?合ってる。
「あってんじゃねぇかよ!!」
「はぁ?知らねぇよ!誰だ、お前」
「俺は高野裕哉。今日からここでお世話になりまーす。」
と言いながら部屋への一歩を踏み出した。
「あぁ。そういえば言ってたか…」
「これからよろしくねぇ…君の名前は?」
「俺は神山 忍(カミヤマシノブ)だ。」
あまり興味がなさそうに名乗る。
「よろしくね?!俺のことは裕哉でいいよ!」
「俺のことも好きに呼んでくれ。」
「じゃあしのちゃんで。」
「しのちゃ…?ははっ、初めて言われたよ。」
「しのちゃんの笑顔可愛いね。惚れちゃいそー。」
「なっ////お前そんなこと軽々しく言うな!」
「やだなぁ…」
グイッ
距離は数ミリ。
「軽々しくなんて、言ってないよ?」
恭しく笑いながら、低音で囁く。
「っ…!ほっ、ほんとやめろって!わかったから!」
顔まっかっか。かぁーわいい。
「つか、しのちゃん授業は?」
「サボった。」
「もーしのちゃんー明日は学校行くよ?なに組なの?」
「S。」
「あら同じ。じゃあ絶対来てねー!
俺ちょっと早く出て職員室行かなきゃいけないど、教室行っていなかったら俺泣くよ?」
「…わ、かったよ…あぁ。荷物届いてたから荷物整理するよな。手伝うよ。」
「うわそれはありがたい。助かるわ」
そして、忍と一緒に一時間くらいかけて荷物整理をした。
父さんと母さんが心配して余計にいろいろ送ってきていてちょっと大変だったけど、優しさを感じられて嬉しかった。
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