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救出
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裕哉。
だからこいつに依存する。
裕哉は男たちに向けていた表情とは変わりすこし優しげな顔で俺を見た。
「…水樹。俺、間に合った?」
「…おっせえ…けど、は、ぁ…なんとか…?」
「……息が荒い。薬でも盛られたのか?………ちょっと待ってて。」
こいつの周りの温度が下がったような気がした。
「なんだテメェ…って、水樹ちゃんの兄貴じゃねぇか」
「ヒーローとーじょーってか??ははっ、4対1だぜ?勝てるわけーー」
「黙れ」
裕哉の目は暗く、目の前にいる人間を見ていなかった。
そこにあるのは怒り、憎悪 、嫌悪。
「ーーっ!!!」
「…邪魔すんなよ…!!!」
一人が裕哉に飛びかかる。
刹那。
バキッ!!!!
骨の砕かれるような音と共に、人間が空を舞った。
「…っひ、あが…っ!!う、あ腕っ…腕がぁっ…!!!!」
「…っ!!!こいつ…っ!!」
一人、また一人。
鬼神の如き速さ、脅威、威力で圧倒して行く。
「弱えなぁ…弱えよ。水樹に手をだしたんだ。それがどんな重罪かわかるか?水樹に触れていいのは俺だけなんだよ。ああ、殺してやりたい。今すぐに。最も苦しい死に方で殺してやりたいよ。」
本気で言っている。
男たちは、目の前にいる今にも自分たちを殺しそうな彼に畏れを抱いた。
「ひ、ぁぁっ、ごめん、なさ…許して…」
「許さない。」
「もうっ…二度しません!!!」
「当たり前だ。」
「なんでもします…償いますからっ!!」
「這い蹲って土下座して奴隷として俺に仕えたとしても許さない」
「学校から…出て行きます!!もう二度と近づきません!!!視界に入りません!!土下座もします!!謝罪もします!!お願いします許してください!!!!」
「ダメだ。許さない。」
「裕哉…っ!!」
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