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日常
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昼休み。
寮で学校から近いとは言ってもこの学校は並と規模が違うほどの広さなので、クラスまでは中々距離がある。しかしここまで老体に鞭打ってここまでやってきた。えらいっ
扉を開けて入ろうとしたら丁度クラスメイトが出ようとしていた所だった。
「どうぞ。」
手で先に出るよう促す。
「っ、あっ、ありがとうございます////」
途端、真っ赤になって走り去っていった。
きゃーとか言いながら。
「あ、しのー!おはよ〜」
「おはようじゃねぇけどな。もう昼休み。」
「あは。だって、しのちゃんがいないとやっぱ起きられないんだもん」
「俺、貴澄の部屋に泊まらせてもらってたんだ。
…昨日大丈夫だったか?」
「…うん。気ぃ遣わせてごめん。ありがとう、忍。」
「おう。気にすんな」
「あっ、 裕哉やん。よぉきたな!おはよーさん!」
「おは〜きすみーん」
「次、移動教室やねんけど裕哉選択美術俺らと一緒やんな?」
「そー!あ、次移動だっけ?だからこんな人いないのか」
「書道室、地味に遠いからはよいかんと遅刻やで〜」
「そうだな。いくか。貴澄、教科書忘れてんぞ」
「あ、おおきに忍。」
扉を開けて、教室に向買おうとすると
「あ、そうや裕哉」
貴澄が足を止め振り返り
「アイツラ…地獄みせたったから、もうしばらくは外に出られへんと思うで。あと無事退学になったから。」
真剣な顔でそう言った。
「サンキュ、貴澄。多少気が晴れたよ」
不意にいつもの人懐っこい顔でニッと笑いそのまま一緒に教室へ向った。
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