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肝試し
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奉仕の後は、予定通り肝試しが行われる。これは数年前から、守さんが発案したらしい。
金に物言わせて、生徒たちをびびらせるなんて、守理事長もお人が悪い。
【ペアは決まったか〜?五人班は、2人組と3人組、六人班は2人組3個作れよ〜】
俺たちの班は、五人組なので2人組と、三人組だ。
「なぁ、貴澄と忍、組まないか?」
「おん!珍しいな凜也!別にええよ!」
「じゃあ、貴澄と凛也と俺でいいか?」
「!」
「亜嵐、よろしく!」
「よ、よろしく…」
暗くてよく見えないけど、亜嵐が俯いて気まずそうに、してる?
「なぁ、ペア俺で良かったの?嫌なら変えるけど」
「寧ろ、一緒がいいん、だけど…」
嫌がってはいなかったみたいだ。
「良かった。」
【ペアは決まったか?コースはこの森の貼ってあるロープ沿いに進んでいく形になってる。途中、びびらせゾーンがあるから、まぁ精々ビビると良い。ホテルまでの道がコースになってるから、終わったら各自自室に戻って就寝準備だ。では、検討を祈る。】
「行こうか、亜嵐。」
「あ、うん!」
順番が来て、一歩ずつ、暗い森へと踏み出して行く。
「うわ、割と暗いな…」
「そ、そうだな…」
ガサガサッと、茂みが揺れる。
音が鳴るたび、亜嵐はビクッと肩を震わせている。
「怖いのか?亜嵐」
ニヤニヤと、明らかに怖がっている亜嵐に問う。
「な、!んなわけねぇだろ!!」
「ほんとかなぁ?ビクビク体震えてるけど?」
「だって…暗いし…」
「ふは、可愛いな、お前。ほら、手繋いで行こうぜ?」
「!!い、いの?」
「どっか行かないように。少しは安心できるだろ?」
「あり、がと」
2人、手を繋いで出口を目指す。
途中のトラップでも亜嵐はかなりビビっていたが、1人で歩いているよりも、安心できていたように思えた。
一通り、仕掛けを抜けて、何もない暗い道を歩いていた頃。
「ねぇ、裕哉。」
「ん?」
「話したいことがあるんだ。」
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