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突然
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生徒会室
「っはー、今日の仕事終わったぁあ」
「お疲れ様です。みなさん」
同じく仕事が終わったらしい悠理が声をかけてくる。
「お疲れ〜悠理ちゃん!今日もいいケツしてるねぇ〜」
いつも通りのセクハラをする。うん。いい揉み心地だ。
「亜嵐?本当に削ぎますよ?」
「目が笑ってないよ悠理ちゃん…」
やっぱり美人が怒ると怖いなぁ…
「亜嵐。」
「んー?なに?かいちょー」
「これ、文化祭の資料なんだが…裕哉に渡してもらえないか?」
「え?…会長が直接渡せばいーじゃん?」
「あぁ…まぁ、そうなんだけど…」
なに言い淀んでるんだよ。
それじゃあ会長と裕哉が何かあったみたいじゃんか。
「…いいよ。オッケー!」
「悪い、助かる。」
「じゃあ俺はこれでしっつれーしまーす」
「………」
明るく装って生徒会室を後にする。
もう夜も遅いから、郵便受けにでも入れておこっかなぁ…
でも、裕哉の顔みたいなぁ…
直接会いに行ったら、迷惑かなぁ…?
そんなことを考えているうちに寮についてしまった。
寝てたら悪いし、やっぱり郵便受けに入れておこう…
そう思って、郵便受けに向かった。
(あれ…人が居る?…こんな遅くになにしてるんだ?ってゆうかあの郵便受けって…裕哉の所…だよな?)
明らかに挙動不審な男が裕哉の郵便受けの前でゴソゴソと何かをしている。
怪しすぎる…
「なぁ…お前、誰?そこ、裕哉の郵便受けだよな?」
時間が過ぎて消灯しているエントランス付近の郵便受けは薄暗くて姿ははっきりと見えないが、相手の体が大きく跳ねたのが見て取れた。、
「か、会計…様」
「何…してるんだ?お前裕哉の知り合いーーー」
そいつは俯いて何かをブツブツと呟いている。
突然吹っ切れたようにいきなり顔を上げ、俺の方に勢いよく向かってきた。
「えっーーー」
顔を上げて向かってくるそいつの顔には見覚えがなく、突然のことに状況を把握できていない俺は、動くことができず縮まる距離をただ他人事のように感じていた。
ただ一つ理解できたのはこの男の精神状態がかなり不安定なものであるという事実だけだった。
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