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歩きながら俺は考えてた
何だよ、だから何でこんな変な気持ちなんだよ。
斗太も断るって言ってんだから問題ないじゃん。
何にそんな苛ついてんだよ、俺はっ。
「あ~っもぅっ」
「何1人で唸ってんだよ」
後ろから声をかけられて、俺は振り返った。
「坂上先生?何でこんな所に」
「いや、ここ、俺の家の前だから」
坂上先生は買い物袋をぶら下げて、いつものスーツ姿とは違いスウェット姿で、少し幼く見えた。
「先生、助けて」
「は?」
「お願いっ助けてっ」
「何だよ急に…仕方ねぇな、家上がれ」
俺は坂上先生の家に上がり、ソファーに座った。
坂上先生は、買い物袋から買った物を取りだし冷蔵庫にしまい始めた
「先生、牛乳好きなんですか?」
「あ? …ぁあ…好きだよ」
相当好きなんだな、牛乳。
だって袋の中身は全部牛乳…牛乳を5本も…。
「で? 助けてって何だよ」
「あ、はい、それは…」
「何だよ、早く言えよ」
「先生…俺、好きな人がいて、その人も俺の事が好きなんだ」
「そうか、そりゃ良かったじゃねーか、両思いで」
「うん…」
「それのどこに悩みがあんだよ」
「その人、告白されてたんだ、俺の目の前で…断るよって言ってたけど、俺…何かモヤモヤして」
「なるほどね、でもそいつ、断るって言ってんだろ? じゃぁ問題ないだろ」
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