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俺の幼馴染さんは… scene小野寺
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「あ…待って…」
「待たない」
「ヤダ…待って…あ…」
「煩い」
「待って、斗太、待ってって! あっ、あーーーっ」
「はい、終わり、鈴の負け」
何こんな妖しい声出してんのかって、今は二人でゲーム中。
何度やっても鈴は俺に勝てなくて、膨れっ面でコントローラーを放り投げた。
「格ゲーつまんねぇ、やーめた」
「負け惜しみ?」
「違うし」
「たかがゲームで機嫌悪くすんなよ」
「なってないし」
基本的に鈴は負けず嫌い。
何をするにも俺に張り合ってくる。
けど…大体が負け。
「斗太~何かお菓子持ってきて~お願いっ」
「甘い系? しょっぱい系?」
「両方!!」
「…了解」
「ジュースもなっ」
鈴は何をしても俺には勝てない…が、俺にも鈴に勝てない事がある。
それは鈴のお願いには逆らえない事。
鈴はそれを知ってか、知らずか俺に何か言う時は必ず、「お願い」と言ってくる。
可愛く「お願い」されたら断れない。
けれどその可愛いお願いも、時には俺を酷く困らせるお願いもあって時々逃げ出したくなる。
そのお願いとは…突如やってくる。
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