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悪魔、騙される。《2》
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会議は、天界と魔界の境目にある場所で行われる。
そこでは、争い事はタブーで、万が一の場合に備えて魔力や霊力をセーブする為の腕章が出席者全員に付けられる。
それが、どういう訳だか、吾輩に付けられた腕章はセーブするどころか、先程から試しているが少しの魔力も使えない。
その事に気がついたのは、会議が終わり、出口だと案内された場所が、《魔界への出口》ではなく、どうやら《天界への出口》だったと分かった時だった。
戻ろうとした時には、案内した奴は忽然と姿を消していて、ようやく仕組まれた陰謀だと気づく。
だが、それも後の祭りで、たった一人、初めての見知らぬ土地で途方に暮れた。
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